埼玉医科大学総合医療センター 放射線科

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放射線腫瘍科 部門紹介:放射線治療

放射線腫瘍科紹介

当院の放射線治療は診療科としての放射線腫瘍科と中央放射線部の放射線治療部門からなっています。放射線治療機器は高精度放射線治療装置(ライナック)2台、定位放射線照射システム、小線源治療装置(HDR)を有しています。高精度放射線治療装置TrueBeam (Varian)に2台を用いて、通常3次元照射、強度変調放射線治療(IMRT/ VMAT)、画像誘導放射線治療、定位放射線治療などの高精度放射線治療を積極的に推進しています。2020年の外来新患患者数893名です。
放射線腫瘍科ならびに放射線治療部門の構成ですが、放射線治療医は8名、医学物理士3名で、メディカルスタッフは診療放射線技師9名、看護師4名からなり、医師、医学物理士、診療放射線技師、看護師、受付事務員から成るチーム医療を実践しています。チーム医療カンファレンス、放射線治療品質管理検討会や放射線治療計画カンファレンス)などを定期的に実施し、チーム医療活動は全国的に見ても高いレベルで行われていると自負しています。先日行われた病院機能評価ではS評価をいただきました。職場の雰囲気はとてもアットホームです。
診療活動ですが、放射線腫瘍科のポリシーである「丁寧な診療」を常に心掛け実践しています。放射線治療の内訳は、強度変調放射線治療(VMAT)、定位放射線治療、画像誘導小線源治療などの高精度放射線治療を施行し、有害反応が少なく局所制御効果の高い治療を実現しています。局所進行癌に対しては丁寧かつきめの細かい治療を実践できるのが当科の特色と考えています。緩和領域においても非常な役割を担っています。当科では緩和的放射線治療(緩和照射)に力を入れており、疼痛緩和等の緩和照射や腫瘍学的緊急症の治療を積極的に行っています。複数の多施設共同前向き研究(JCOG, JROSGなど)にも参加し、臨床研究にも力を入れています。
研究活動は医局員ならびに社会人大学院生を中心に活発に行い、多くの国内・海外学会に研究成果を発表し、その内容の論文化に努めています。
教育活動については卒前教育、卒後教育のいずれにおいても力を入れています。
当院は地域がん診療拠点病院(高度型)として地域のがん診療の拠点であり、放射線治療の果たすべき役割は当院のみならず、地域のがん治療センターとしても重要な役割を担っています。院内ならびに地域の医療機関との連携を密にして腫瘍を担当する横断的な診療科として、さらには中央部門としての機能をさらに充実させ、当院のがん医療に貢献していきたいと考えています。医局員の活躍は目覚しいものがあり、診療に加え教育(卒前・卒後)、研究もさらに充実させていくことで、本学の腫瘍学のレベル向上に努めていきたいと考えています。

放射線腫瘍科 教授 髙橋 健夫

 

外部放射線照射装置
TrueBeamST
Varian TrueBeam:IMRT/VMAT対応装置

 

密封小線源治療装置
マイクロセレクトロン-HDR:192Ir線源/高線量率密封小線源治療装置
マイクロセレクトロン-HDR:192Ir線源/高線量率密封小線源治療装置

 

治療計画専用CT装置
GE OptimaCT580/竹中LSPS-1
GE OptimaCT580/竹中LSPS-1

 

カンファレンス風景
カンファレンス風景

 

 

放射線腫瘍科

画像診断科・核医学科

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