画像診断科・核医学科
ご挨拶
画像診断科・核医学科 教授・診療部長
■ 宮崎 将也
私たち画像診断科・核医学科の医師は、医療における画像診断のエキスパートです。しかし、「画像診断医と言われてもピンとこない」という方がほとんどではないでしょうか?皆さまが患者さんとして病院を受診されたときに、CTやMRIあるいはPETなどと呼ばれる画像の検査を受け、主治医から画像の説明を受けたことがあるかと思います。実は皆さまが画像検査を受けたあとに、病院の中では私たち画像診断専門医が画像を読み主治医に画像所見や診断名などのアドバイスを送っていて、それを元に皆さまに画像の説明をしたり、病気の治療に生かしたりしているのです。また、私たちは画像診断の知識と技術を応用して、カテーテルや治療針・生検針などを用いて様々な病気の治療や検査・生検を行っていて、この技術はインターベンショナルラジオロジー(IVR: 画像下治療)と呼ばれています。IVRは、肝臓がん・腎がん・骨転移などをカテーテル・治療(生検)針を用いて治療(生検)したり、動脈瘤や出血をコイルやステントを用いて治療したり、抗がん剤治療に使用するポート・カテーテルシステムを留置するなど、様々な治療・生検を行うことができます。レントゲン、CT、超音波などの画像装置で見ながら治療するので、小さな傷跡で患者さんの負担を少なく治療することが可能となります。
当科では、上記のような画像診断・IVRの診療を行う一方で、学生・研修医・放射線科専攻医の教育も力を入れています。埼玉県の中核都市である川越市に位置する当院は、ベッド数1053床、外来診療は1日2000人以上と埼玉県有数の総合病院であり、救急診療からがん診療まで様々な病気の診療を行っています。また、当施設は、放射線科専門医、IVR専門医、核医学専門医の研修を行う修練・教育施設として認定されています。このような環境のなかで、放射線科専門医、IVR専門医、核医学専門医を目指して、充実した研修を行うことが可能です。また、当科では埼玉県内、東京都、群馬県などの関連施設より外部講師を多数招き、学生・研修医・専攻医への講義などを行い、全国レベルの放射線科医師育成のための教育を実践しています。現在も数多くの学生・研修医・専攻医が当科で学んでいますが、放射線診断専門医・IVR専門医・核医学専門医は全国的にも専門医数が不足していますので、将来の進路を熟慮されている学生・研修医の皆さんには是非私たちの仲間に加わっていただきたいと思っています。興味のある方は下記の連絡先へ遠慮なくご連絡ください。
連絡先:
略歴 | |
H13 | 群馬大卒 |
H13 | 群馬大病院 核医学科・画像診療部 研修医 |
H15 | 愛知県がんセンター中央病院 放射線診断部 レジデント |
H21 | ハーバード大・マサチューセッツ総合病院 リサーチフェロー |
H30 | 群馬大学大学院 応用画像医学講座 特任准教授 |
R2 | 現職 |