放射線腫瘍科
ご挨拶
埼玉医科大学総合医療センター
放射線科のホームページへようこそ!
埼玉医科大学総合医療センター放射線科 教授(運営責任者)
■ 髙橋 健夫
放射線科に興味のある皆さまへ
当院は川越市という埼玉県のほぼ中央に位置し、東京へのアクセスも容易な立地にあります。病床数は1053床と埼玉県内最大規模の基幹病院であり、5事業5疾病すべてに対応できる総合型の大学病院で、埼玉県の医療の中核を担っています。救急医療、周産期医療、がん医療、難病医療などをはじめ多彩な特色を持ち合わせています。各診療科の垣根が少なく、いわゆる学閥がないことも当院の大きな特色です。当院放射線科ではこれら広範な領域から豊富な症例を経験できるという大きなメリットがあります。放射線科の役割は診療科としてのみならず、中央部門として病院の屋台骨を支えており、病院の機能に直結する部門ですので、大変仕事のやりがいがある診療科です。近年の技術革新とともに放射線診療の進歩は著しく、放射線科医のニーズは高まるばかりです。
埼玉医科大学総合医療センター放射線科は画像診断科・核医学科と放射線腫瘍科の2つの診療科から構成されています。画像診断科・核医学科は宮崎将也教授、放射線腫瘍科は私、髙橋が診療部長として運営しており、放射線科全体の運営責任者を私が務めています。現在、当科は医師17名(うち画像診断科・核医学科9名、放射線腫瘍科8名)、医学物理士3名(放射線腫瘍科)からなります。当科の特色は放射線腫瘍科と画像診断科・核医学科を併せ、一つの形態で運営していることから、相互の連携がとても良好で、雰囲気はアットフォーム、勉強や仕事にと充実した日々を送ってもらう環境づくりに力をいれています。また他の診療科と共同で診療や研究を進めており、その関係はとても良好で多くのカンファレンスを通じて勉強しやすい環境が整っています。ここ数年、毎年新入局者を迎えることができ、活気が出ています。当科の診療は単にテクノロジーによる診療だけではなく、患者さんに寄り添う診療を目指しています。幅広い診療業務に加え、最先端の研究に携わることができます。
放射線科専門医のプログラムは「埼玉医科大学放射線科専門研修プログラム」として埼玉医科大学の3病院(国際医療センター、総合医療センター、大学病院)が連携しています。当科に所属しながら専攻医研修が行えるシステムになっており、診断医を目指すコースと治療医を目指すコースの2種類を用意しています。
放射線診断、核医学、放射線治療に興味をもつ医師、研修医、学生の皆さん、進路で悩んでいる方は気軽にご相談ください。多くの方が埼玉医科大学総合医療センター放射線科の門をたたいてくれることを期待しています。
放射線腫瘍科の紹介
私が担当する放射線治療はがん診療の3本柱の1つとして外科手術療法、化学療法とならび重要な役割を果たしています。現在、がんは死因の第一位であり、高齢化社会においてがん対策は重要な課題となっています。放射線治療機器はここ数年で目を見張る進歩があり、病変局所に放射線を集中させ治療する定位放射線照射や、腫瘍の形状に合わせ正常組織への線量を抑えた照射が可能な、強度変調放射線治療(IMRT, VMAT)などの高精度放射線治療が普及しはじめています。これらにより放射線治療はからだにやさしく、高い局所効果が期待できる治療となってきています。 当科の新患放射線治療患者数は年々増加しており、約800例を超える放射線治療を行っています。通常分割照射はもとより高精度放射線治療(定位放射線治療、IMRT、VMAT)や小線源治療から緩和的放射線治療(緊急照射も積極的に行っています)まで、幅広い疾患や病態に対応した治療を行っており、“丁寧な診療”をモットーにしています。
放射線腫瘍科では臨床腫瘍学、放射線腫瘍学をベースにした放射線治療の習得をめざし、診療・教育・研究にあたっています。放射線治療は近年とても注目されており、わが国のがん治療において重要な役割を担っていますが、川越を含む埼玉県中南部は人口が多く高齢者の増加地区であり、がん患者は増加し続けています。このような背景のもと、当院はがん治療を学ぶ上で十分な臨床研修体制を整えています。教育においては専門医の取得はもちろんですが、大学院教育に力を入れています(社会人大学院にはいることも可能です)。研究は画像診断科や他の診療科と共同で、さまざまなテーマに取り組んでいます。放射線治療に興味のある方はぜひお越しください。お待ちしています。
髙橋健夫プロフィール |
1988年 群馬大学医学部卒業。博士(医学) |
日本放射線腫瘍学会理事、日本ハイパーサーミア学会理事、日本癌治療学会代議員、日本食道学会評議員 |
日本医学放射線学会放射線治療専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医 |